ストレス社会の疲労度を科学の力で【見える化】!

 

日本において、一般地域住民を対象とした複数の調査で約6 割の人が疲労を感じていることが報告されていますが、近年の調査ではその半数の人が、疲労が半年以上続くか繰り返していることが明らかになっています。

これら多くの人は、一晩休息を取っても疲労は回復しないと答えており、このまま放置していると過労状態や抑うつ、不安障害などのメンタルヘルス障害に陥ってしまう可能性があります。

しかし、日常生活をこなすことがかろうじて可能な人は、病院へ行くのが面倒だと考えてそのまま放置していることが多いのが現状です。それには、疲労を簡便かつ客観的に知る方法がないために自分の疲労を過小評価している可能性が原因としてあげられます。

 

客観的疲労評価検査

 

ヒトが種々の生活環境ストレス(人間関係のストレス、過重労働、暑さ・寒さ、騒音、化学物質など)により体調不良に陥った場合、疲れや脱力感とともに、動悸、立ちくらみ、発汗異常、下痢、便秘などの症状がみられることがあり、自律神経失調症などと呼ばれています。

ヒトの神経系には、手足を動かす運動神経や痛みや暑さを感じる知覚神経がありますが、このような体性神経系(運動神経、知覚神経)はストレスに伴う変化はあまりみられません。しかし、胃腸や心臓の活動や発汗などを調節している自律神経系はストレスが過度であったり、長時間続いていたりすると乱れが生じ、自律神経失調症と呼ばれる症状がみられてくるのです。

最近、この自律神経機能を客観的に評価して、体調不良との関係を調べたところ、疲労や脱力とともに、抑うつ、不安、睡眠異常などとも関係していることがわかってきました。

これまで客観的な評価が難しかった「疲労」の測定を、「主観的な疲労問診」に「自律神経測定」を取り入れることにより、具体的で精度の高い疲労検査が可能となりました。「自律神経測定」は、自律神経のバランスと活動量(自律神経機能年齢)をセンサーで測定し、日々の健康状態を管理するシステムです。

 

●測定結果レポート

疲労ストレス測定システム VM500 …スマートフォン・タブレットを使用した小型デバイス

アタッチメントに120秒、両親指を添えるだけで測定可能!

詳細資料(マニュアル) 疲労博士説明http://www.fatigue.co.jp/pdf/instructions.pdf

[サンプル図]

自律神経とは・・・

自分の意思とは関係なく、刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしている神経のこと。

手や足を動かすことは意識すれば出来ますが、内臓を動かすことや血液を流すこと、栄養を吸収することなどは普段意識して行っていることではありません。

自律神経は

○ 交感神経(活動モード)

○ 副交感神経(休息モード)

正反対のはたらきをする2つの神経から成り立っており、この2つがバランスよくはたらくことで健康状態を保っています。

ただし、仕事中だから交感神経しかはたらいていない、眠っているから副交感神経しかはたらいていない、というものではなく、仕事中は交感神経が70%、副交感神経が30%。ぐっすり眠っているときは交感神経が10%、副交感神経が90%といったイメージです。

ストレスなどで体調が崩れると自律神経機能障害に基づく下記症状が見られます。